天王洲アイル新聞は天王洲アイルの粋な情報を発信するWEBマガジンです。

地域密着・日常生活へ寄り添った町のパン屋さん『いのパン店』

みなさん、こんにちは(o^―^o)ニコ

天王洲アイル新聞、記念すべき第一回目の記事投稿です

ほんと「記念すべき!」なので何を書こうかとても迷ったのですが、私たちの身近にあって自分が心から素敵だな、と思える「人」「場所」ということでここに決めました!

【いのパン店】さん

いのパン店の外観

いのパン店の外観

いのししのかわいい看板

いのししのかわいい看板

天王洲アイル駅から歩いて10分くらいの住宅街(台場小学校のすぐ近く)にある口コミの評判がとっても良いパン屋さんです。

太い道から少し入ったところにあるので、正直私も今まで気づかなくて(ごめんなさいっ)・・・。

でも、ご近所さんだけでなく品川駅近辺でお勤めのOLさんもお昼休みにわざわざ通ってくる(品川駅付近からだと結構歩くと思うんですけど)くらい評判が高い!(恐るべし口コミの威力)

お昼休みってそんな長くないですよね?

でもそんな限られた時間に結構な距離歩いてでも行きたい!食べたい!と思わせるくらいどうしてこんなに評判がよいのか?

その秘密を探りに、店長の鹿野さんにいろいろお伺いしてきました。

いのパン店 店長 鹿野 美由紀さま
いのパン店 店長  鹿野 美由紀さま

地域密着、日々の生活に寄り添った町のパン屋さん

――とってもかわいらしくてオシャレなお店ですね。こちらのパン屋さんはいつからされてるのですか?

「2013年6月からですからもう4年半になりますね。」

――そっ、そうですか・・・すみません、気づかなくって(汗)

「住宅街だしちょっと入ってるのでわかりづらいですよね。来られるお客さまの中でも、え?3年前からあったの?気づかなかったわ?なんて言われたりもしますので(笑)」

――お客さまはどんな方が多いんですか?

「そーですね、ご近所のおじぃちゃんおばぁちゃん、とか。近くに小学校、幼稚園、保育園があるのでその子供さんとかママさんとかも多いです。地域密着の町のパン屋さん、ですね。」

――地域密着ですね、そういえば今日(土曜日の午前中)も小さなお子さまとかママさんとかひっきりなしにいらっしゃってますものね!

「今日はこれでも少ないほうなんですよ。本当に皆さんに支えられてます。」

――でもこれだけ地域の方に愛されるということは、パンにもこだわりがあるんですよね?

「そーですね、“自分がお金を出してでも買いたいと思えるパン”を作るように心がけています。 こういう仕事をしていると感覚がマヒしてくるじゃないですか・・・。だから他のお店のパンも買って食べてみて、“主婦目線、お客さま目線”を忘れないようにパンを作ってます。でもそうすると値段も上げられない・・・んですよね(苦笑)」

――確かに、オシャレなパン屋さんは正直結構高いですよね・・・(汗)

「“特別な日のパン”か“日々の生活に寄り添った感じの毎日のパン”か、ということですよね。ちなみにうちの食パンは一斤260円だし、バケットは220円なんですよね。」

――えぇっ?? それって安くないですか?(驚)

「よく言われます(笑)だからご近所の方やママさんたちにも日々立ち寄っていただけてるんだと思います。」

 

自慢の食パン! 一斤260円です♡

自慢の食パン! 一斤260円です

このバケット、「とにかく一度食べてみてください」だって!

このバケット、「とにかく一度食べてみてください」だって!

売り切れてしまうので、ご予約をされている方も多いです。(↑は予約パン置き場)

売り切れてしまうので、ご予約をされている方も多いです。(この写真は予約パン置き場)

 

「こだわりがない」のが「こだわり」

――食パンのほかにも、ほんとたくさんの種類のおいしそうなパンがありますね!

「そうですね。この4年半で随分増えまし、あったものとかもお客さまとお話しながらリクエストに応えてかなり変わっていくんです。商品名とか値段とか、中に入っているものとか・・・お客さまと一緒に作ってる感じですね(笑)」

――お客さまと一緒に作ってる、ってとっても素敵なことですよね

「さっきパンのこだわりは?って質問ありましたけど、そう考えると“こだわりがないのがこだわりかな?”って思います(笑)私が「これが売りたい」というのではなく、お客さまが「こういうのが欲しい」って思っているものを作って売る。だからそういう意味ではこだわりはないかもですね。」

――でもだからこそ、地域密着のパン屋さんなんですよね。

「そうですね、かなりこの町のパン屋さんになってきてるかな・・・私はここに住んでいるわけではないので知り合いは全然いなかったんですけど、もともとこの辺りは宿場町だったので本当にご近所のみなさんが外から来る人にやさしいんですよ。ウェルカムな感覚で迎えてくれて、やさしくしてくれるんです。なのでとても救われてます。この4年間でスタッフともあの人はこのパンが好きだよね、とか、この人は食パンは何枚切りだよね、とか個々のお客さまの名前も出てくるようになってきていますしね。」

 

ハード系からおかずパンまでバリエーションも豊富♡

ハード系からおかずパンまでバリエーションも豊富

この「小さなデニッシュ」ってシナモンきいててすごくおいしかったよ!

この「小さなデニッシュ」ってシナモンきいててめっちゃおいしかったよ!

スタッフさんおススメの「旅人のパン」。薄くスライスして食べるととっても美味しいらしいよ♡

スタッフさんおススメの「旅人のパン」。薄くスライスして食べるととっても美味しいらしい

パンを作ってる人がお客さまと直接話せる「小窓」の秘密

――お客さま一人ひとりと向き合ってるっていうことですね。

「以前勤めてたパン屋さんは工場が地下にあってお客さまの顔も見えない、声も聞こえない何もわからない中で黙々とパンを作ってたんです。だからこのお店を作るときに、パンを作ってる自分がお客さまと直接話せるようにしたい!と思って実はこの窓を作ってもらったんですよ。」

この「小窓」の奥からお客さまの顔や声が伝わる。。。作り手とお客さまをつなぐ「窓」

この「小窓」の奥からお客さまの顔や声が伝わる。。。作り手とお客さまをつなぐ“窓”

作り手側から見ると・・・よく見えるのよね。

作り手側から見ると・・・よく見えるのよね

開放的な店内。お客さまが見える場所でパン作りをしています。

開放的な店内。お客さまが見える場所でパン作りをしています

 

――あっ、確かにここからだとよく見えますよね、お客さまの顔。

「それが店を作るときのこだわりでしたね。普通のパン屋さんってパンを作ってる人がお客さまと話せる感じじゃないと思うんですね。 私自身接客も好きで・・・だけど作りながらは接客は無理でしょ。でもこの窓からならしゃべることはできるから。お客さまの声も反応もダイレクトに聞こえますしね。今日は〇〇残ってる?とか、この前のあのパン、もうちょっとこうだったらいいのにと思ったよっ、ていう意見が聞けたり、とかね。」

――それがお客さまの声を大事にして「お客さまが欲しい」と思うパンに繋がっていってるんですね。お店の間取りでいけば、イートインスペースがありますよね。

「はい、これもお店を作るときのこだわりで。私は昔からパン屋さんが大好きで、パン屋という空間や独特の香りや・・・すごく幸せを感じる空間なので、もうずっとそこにいたいって思うんですけど、普通のパン屋さんにずっといたら不審者じゃないですか(笑)。だからこの幸せな空間に長居していただけるように狭いですけどイートインのスペースを作りました。」

――ここでみんな幸せを感じてくれてるんですね !

「近所のママさんとかおばあちゃんの集会所みたいな感じで使ってもらってますよ。品川駅周辺にお勤めのOLさんとかも結構歩いて来てくれますし。お客さまもひっきりなしに来ていただけるのですごくありがたいです。」

 

イートインスペース!

イートインスペース!

カフェメニューもあります♡

カフェメニューもあリます

ママさんがお子さまを連れてきても退屈しないように絵本も置いてますよ。

ママさん・パパさんがお子さまを連れてきても退屈しないように絵本も置いてます

 

――ちなみに、鹿野さんのおススメのパンってどれですか?

「そうですねぇ、どれもおススメですけど、『マカダミア』がおススメかな。フランスパンの生地にナッツがごろごろ入ってて食べごたえありますよ。あと『お豆さん』かな。これは3色のお豆さんが入っててご年配の方にも大人気なんですよ!でもやっぱり一番たくさん出るのは『食パン』ですね。」

 

おススメその①【マカダミア】 これ、ほんとに大きなナッツが入っててすっごく美味しかった~♡

おススメその①【マカダミア】
これ、ほんとに大きなナッツが入っててすっごく美味しかった~

おススメその②【お豆さん】 ネーミングがかわいいね♡

おススメその②【お豆さん】
ネーミングがかわいいね!

定番のあんぱん、クリームパンなどなどももちろんありますよ!

定番のあんぱん、クリームパンなどなどももちろんありますよ!

こちらの棚にもたぁくさんの種類のパンが!

こちらの棚にもたぁくさんの種類のパンが!

お客さまの為にも家族の為にも・・・「無理しすぎない」

――じゃ、ちょっと話変わりますけど、鹿野さんはどうしてパン屋さんになろうと思ったのですか?

「子供の頃に“魔女の宅急便”を見てパン屋さんにあこがれて、パン屋さんの嫁でもよかったんですけどそうも上手くはいかなくて(笑)。だから自分で始めたというか・・・(笑)」

――まぁ、そこはそんな上手くはいかないですよね(笑)

「高校で料理の勉強をしてその後パン屋に就職したんですけど、やっぱり結婚して出産して子育てしながら勤められるパン屋さんってなかなかないので、自分で始めたんですよ。」

――わかります・・・今いろいろ女性の働き方って世間でも問題になってるじゃないですか。そういう意味では“働きながら子育てしながら夢を叶えてる”ってすごく素晴らしいことだと思います。私があこがれちゃいますよ~

「まだ夢を叶えたって感じじゃないかな。今「進めてる」って感じで。まだ全然完成してないですよ。」

――じゃぁ、鹿野さんの夢はどういう完成形に向かって行ってるんですか?

メニューをもう少し増やしたい、とかそういうのはありますが、一番は家族やプライベートと仕事のバランスをちゃんと取りながら、疲れすぎないように無理しすぎないように「細く永く」やっていくことですかね。うちは母も手伝ってくれていますし、家族や友人が手伝ってくれるからこそ好きなことができていますから。だから家族やプライベートも大事にしたいんです。」

――それって、まさに最近世間が言い始めた「働き方改革」って感じじゃないですかね。

「そうですかね(笑)。オープン当初、お客さまがたくさん来てくださってすぐに売り切れてしまって・・・そしたらがっかりした顔でお客さまが帰って行かれるんですよね それを見ると“お客さまに喜んでもらえるようにもっと頑張らなきゃ”って、ほとんど寝ずに無理してやってた時期があったんです。」

――えーっ?寝ずにですか(驚)

「最初はアドレナリンも出てるので乗り切れるけど、徐々に疲れも溜まってそうもいかなくなって・・・。 作る人が自分だけだから変わりがいないので、無理するとダメになる!ってその時思ったんですよね。お店やってて無理しすぎて具合悪くして倒れて辞めちゃう人とか腰悪くして辞めちゃう人とかいますけど、それってやっぱり結局お客さまを悲しませることになるなと思って。だから、細く永く続けるために“無理しない”っていうことも大事だと思うようになったんです。」

――確かに、本末転倒ですものね。では最後に、みなさんにこれだけは伝えたい!ってことはありますか?

こんな感じのお店です!お散歩がてらぜひいらしてくださいね。お待ちしてます~。

 

有機ジャムや紅茶も置いてます。パンと一緒に!

有機ジャムや紅茶も置いてます。パンと一緒に!

フランスから取り寄せているはちみつ

フランスから取り寄せているはちみつ

営業時間と定休日

営業時間と定休日

わんこのお散歩がてらぜひ!

わんこのお散歩がてら、ふらりと!

 

鹿野さんは本当に気さくな方で、またスタッフのお二人も笑顔が素敵でいろいろとパンのことを教えてくれたりと、すごくアットホームで温かな感じがしました。

これが鹿野さんがおっしゃる「居心地のよい長居したくなるパン屋さん」の雰囲気なんだろうなと感じました。

この人柄と雰囲気が地域の方々に愛され受け入れられ、ひっきりなしにお客さまが訪れる繁盛店の秘密なんだな、って思いました。

お近くの方も、またちょっと距離がある方も・・・ぜひぜひおいしいパンと素敵な空間を求めて足を運んでみてくださいね。

 

いのパン店

住所:東京都品川区東品川1丁目29-1
電話:03-3474-1118
営業時間:火~金 9:00~18:30 / 土 10:00~18:30
定休日:日曜・月曜・祝日

Share (facebook)